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掲載日:2012年3月30日

【市指定文化財】猪の窪1号墳副葬品<考古資料>

本墳は直径18メートル、残存墳丘高2メートルの円墳で、内部主体は長さ167センチメートル、深さ48センチメートルの緑色片岩(りょくしょくへんがん)の組み合わせ式箱形石棺であり、内部は全面朱で覆われていた。石棺内には2体の遺骸(いがい)が埋葬されていた。うちA号遺体は熟年男性、B号遺体は若年男性である。時期は、古墳時代中期前半である。
副葬品として、石棺内から鉄剣 3、ピンセット 1、刀子(とうず)1、小型ガラス玉 2が、石棺外の粘土中から土師器(はじき)1、鉄剣 3、大型鉄ぞく 1、小型尖根式鉄ぞく 12、鉄鎌 2、鉄鍬(てつくわ)2、鉄斧(てつおの)1、鋸(のこ)1、鏨(たがね)1、のみ 1、金網 1などが出土した。
県内でこれほど多種多様な鉄器の出土例がないことなどから、本墳は渡来系の鍛冶工人集団の人々の墓ではないかといわれている。

施設情報

住所

米湊 伊予市立図書館

【市指定文化財】猪の窪1号墳副葬品<考古資料>