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掲載日:2012年3月30日

【県指定文化財】金銅経筒<工芸品>

この経筒は経典を入れて経塚に納める容器である。総高30センチメートル、筒身高25.6センチメートル、筒口径12センチメートル、青銅鋳造鍍金(せいどうちゅうぞうときん)で、宝珠型のつまみのついている傘形の蓋がある。筒身には精ちな毛彫りによる双鉤体(そうこうたい)で、書風、書体ともすぐれた典型的な平安風の筆跡で、右記のように刻銘されている。
昭和33年(1958年)、大平の堂ケ谷の松林を開墾中に出土した。中には8巻の経巻が納入されており、経巻は固化して開くことができないが、法華経(ほけきょう)8巻と思われる。久安6年(1150年)は、県出土品の在銘としては最古のものである。
経塚は11世紀末ころから、末法思想により天台宗を中心として行われたもので、各種の経典を筆写して経筒等に入れ、地下に埋めて後世に伝えようとする風習である。

施設情報

住所

大平

【県指定文化財】金銅経筒<工芸品>