「ただ今、伊予市・中山町・双海町の合併協定がつつがなく調印されまして、新しい門出を祝う会になりましたことを心よりお喜び申し上げたいと思います。
考えてみますと、合併は個人の家庭で例えてみますと三つの所帯が一つになって同じ所帯を営むことでもあります。そうしますと、それぞれの3世帯にとってみれば、様々な形で微妙な生活、ライフスタイルの差というのが当然にあるわけでございます。そういう意味で、今回の合併を進められるにあたりましての新市建設計画をはじめとした様々の中で、1市2町がその調和点を見出していって、本日の婚約にたどり着いたと私は理解をいたしております。
ここに至るまでの間の中村市長、市田町長、上田町長の優れたリーダーシップと、それに理解を示し協力していただいた市議会、町議会の議員の皆様方、そして、何よりも、本日協定書に署名されました合併協議会委員の皆様方の熱心なご努力の成果であると、敬意を表したいと思います。
例えば、中山町のほたるの里や双海町のしずむ夕日が立ちどまる町など、3つの所帯がひとつになれば、今までバラバラであった喜びが3倍になる。おらがまち、おらが故郷、そして幸せを、誇りを共有できる、そのことによって新しい地域の未来が開けるものだと確信をいたしております。どうか旧伊予市、旧中山町、旧双海町の垣根を取り払って、新市建設計画あるいは合併協定書が地域住民の単なるお経や祝詞のような存在ではなく、新たなこの地域の特性を活かした、まさに実を伴った形で具現化していくことが、新しい伊予市の未来につながるものだと思って、心より発展をお祈り申し上げます。」
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