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掲載日:2012年3月30日
この灘町図は、縦93.8センチメートル、横169.2センチメートル、未表装の和紙に描かれた紙本淡彩の絵図である。
北は梢川から港の波戸石垣、東は大洲藩蔵屋敷、栄養寺、新谷藩蔵屋敷が描かれいるとともに、この絵図によって町や港の施設である番役所、浜役所、綿役所、帆別役所の場所が初めて明らかになった。港には蛇の目紋の幕を張った大洲藩の御用船なども描かれている。
また、波戸並びに港の波戸石垣には、建設年代と建設幅が詳細に記され、文化9年(1812年)から天保6年(1835年)まで24年間かかった萬安港(ばんあんこう)の建設経緯と場所が初めて明らかになるなど、愛媛県下でも珍しい江戸後期の貴重な港湾建設の絵図である。
由来は未詳であるが、宮内小三郎(みやうちこさぶろう)家が波戸普請に関わっていたことから、大洲藩などへの提出用の絵図の控えか下書きであると推測される。
住所 |
灘町 |
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【市指定文化財】灘町図<絵画>