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掲載日:2012年3月30日

【市指定文化財】征露凱旋記念奉納絵馬<歴史資料>

この絵馬の寸法は、縦181センチメートル、横214センチメートル。板材を横並びに接(は)ぎ、吸付き桟(さん)で固定した画面に、砲弾が飛び交う激しい戦場にあって赤十字の腕章をつけた救護兵たちが負傷したロシアの敵軍将校を救護する様子を描いている。日本画の技法で、空間は板地をいかして彩画部分のみ胡粉(ごふん)下地を施し、朱・岱赭(たいしゃ)・藍・墨などの絵具で彩画している。右下には「平安 其峰」の署名、裏面には氏子などの寄付者名や製作者名が墨書きされている。
明治39年(1906年)5月、日露戦争から無事帰還した下吾川氏子23名によって当神社に奉納された。下吾川の農村兵士たちが、ロシア負傷兵に対して人類愛を貫いていたことを産土神(うぶすながみ)に報告し、後世に語りかけている貴重な文化財である。

施設情報

住所

上吾川 伊豫岡八幡神社

【市指定文化財】征露凱旋記念奉納絵馬<歴史資料>