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掲載日:2012年3月30日
この庵は隠居した僧侶の離れとして建築された。平面的に4.5帖の大きさを基本に奥の間、仏間、表、茶の間と4室が母屋を構成し、附属する玄関、ダイドコを設けている。屋根は茅葺(かやぶき)、寄棟造(よせむねづくり)で、下屋(げや)は桟瓦葺(さんがわらぶき)と民家の形態である。
奥の間に設けられた付書院(つきしょいん)は床や違い棚とは関連なく外部に面して出窓形式となっている。これは出文机(だしふづくえ)(出文棚)とも呼ばれ、禅僧の書斎の一隅につくられ書見の場としての机であったものが後に文具などを装飾として飾るようになった。後の時代になって主室を飾るこれらの要素は、中世には別個に装飾と実用を兼ねていた。これらがしだいに主要な一室に集められて、今日みられる座敷飾りとなった。
建築された時期は宝暦年間(1751年~1763年)と伝えられている。
住所 |
上吾川 福田寺 |
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【登録有形文化財】福田寺通玄庵<建造物>