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掲載日:2021年11月18日
森林の有する多面的機能を発揮するためには、適切な森林整備や計画的な森林資源の利用が不可欠ですが、林業の不振、山村地域の過疎化・高齢化により森林の手入れを行う地域住民が減少し、適切な森林整備等が難しい状況となっています。このため、森林の多面的機能が効果的、効率的に発揮されるよう、地域住民、森林所有者、自伐林家等が協力して、長期にわたって手入れをされていない里山林の保全管理や資源を利用するための活動に対して、「森林・山村多面的機能発揮対策交付金」を交付しています。
森林・山村多面的機能発揮対策交付金を活用した取り組みを行うためには、以下に示す活動組織を設立する必要があります。
活動組織の構成員は、地域住民、森林所有者等地域の実情に応じた方(3名以上)で構成してください。
地域の自治会、NPO法人等が単独で実施、または1構成員となることも可能です。
なお、組織としての規約の作成や区分経理が必要となります。
本交付金の対象となる森林は、活動を行う時点において、森林経営計画が策定されていない森林です。
地域住民による里山林の保全、利用を支援することが本事業の目的であり、原則として、活動組織は対象森林と同じ都道府県内にあることが必要です。
活動組織名、所在地、取り組みの背景及び概要、3年間の活動計画、年度別の取り組み内容、計画図、委託内容等を記載した計画書を作成する必要があります。
(計画書の作成は、交付金の支援対象とはなりません。)
(活動の一部を委託することは可能ですが、全部を委託することはできません。)
里山林の保全管理や資源を利用するため、下記のような活動に対して支援を行います。
現地の林況調査や活動計画の実施のための話し合いや研修
集落周辺の美しい里山林を維持するための景観保全・整備活動、松林の健全性を維持するための保全活動、風倒木や枯損木の除去、集積、処理
高密に侵入したモウソウチク等の侵入竹の伐採・除去や利用に向けた取組
集落周辺の里山林に賦存する広葉樹等の森林資源を木質バイオマス、炭焼き、しいたけ原木等及び伝統工芸品原料に活用することを目的とした樹木の伐採、玉伐り、搬出等
事業の円滑な実施や森林の多面的機能の維持・発揮に必要な路網や歩道の補修・機能強化、鳥獣被害防止施設の改良・補修活動
地域外関係者との活動内容の調整、地域外関係者受け入れのための環境整備、これらの活動に必要となる森林調査・見回り等
上記の活動の実施に必要な機材及び資材の整備
活動内容 | 助成単価(国、県の助成額を合わせた金額です。) |
活動推進費 | 150,000円(初年度のみ) |
地域環境保全タイプ(里山林保全) | 160,000円(初年度)、153,500円(2年目)、147,000円(3年目)/ha |
地域環境保全タイプ(侵入竹除去・竹林整備) | 380,000円(初年度)、353,500円(2年目)、327,000円(3年目)/ha |
森林資源利用タイプ | 160,000円(初年度)、153,500円(2年目)、147,000円(3年目)/ha |
森林機能強化タイプ | 1,000円/m |
関係人口・創出維持タイプ | 67,000円/年 |
機材及び資材の整備 |
購入額の2分の1以内 ただし、林内作業車、薪割り機、薪ストーブ又は炭焼き小屋を購入する場合は購入額の3分の1以内。関係人口・創出タイプの活動で使用する移動式の簡易なトイレを賃借する場合は賃借料の3分の1以内。 |
地域協議会(愛媛の森林基金)に交付金を使いたい旨を事前に相談して申請してください。
参考資料
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