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掲載日:2024年9月13日
令和5年度に市民の方々から寄贈いただいた歴史資料(民具)を展示いたします。
ひとつは、伊予市上野の「踏車」(ふみぐるま)です。明治27(1894)年に調達されたもので、低い場所にある水を、高所にある田に汲み上げるための道具です。極めて保存状態がよい貴重な民具です。
もうひとつは、郡中の福岡酒店で使用されていた道具一式です。昔は、造り酒屋から仕入れた原酒を、それぞれの酒屋が水を加えて量り売りしていました。「通い徳利」(かよいどっくり)は、酒屋が客に貸し出した、店名入りのリサイクル容器です。
展示風景:今回は露出展示にしました。左側の展示ケースに入っているのが、通い徳利(左)と、冠婚葬祭用の角樽(つのだる)(右)です。店名が入っているので、遺跡や古民家で見つかった場合、当時の商圏が復元できます。
踏車:入手した年月と所有者が書かれています。画面向かって左下を低所の水に浸けた状態で、羽根を反時計回りに回転させると、画面向かって右に水を汲み上げることができます。実際に触れて回してみましょう