ホーム > 施設・文化・スポーツ > 文化 > 文化財 > 所蔵資料・デジタル展示 > 令和6年度冬の縁側モール展「三国時代 呉の鏡 上三谷猿ヶ谷で発見」
ここから本文です。
掲載日:2025年2月5日
伊予市上三谷の猿ヶ谷1号墳・猿ヶ谷2号墳(さるがたにいちごうふん・さるがたににごうふん)で平成5年に採集された銅鏡が、日本国内で数少ない3世紀中頃の呉(ご)の鏡であることが判明しました。
国内の古墳でみつかる銅鏡の多くは、魏などの華北(黄河流域)で作られた(またはそれらを国内でコピーした)華北系の鏡であり、呉など江南(長江流域以南)の鏡がみつかるのは珍しいです。
専門家によると、この銅鏡は会稽郡(かいけいぐん、現在の浙江省と福建省)で作られた銘帯対置式神獣鏡(めいたいたいちしきしんじゅうきょう)とみられ、古墳出土例としては国内5例目で、四国では初とのことです。
銘帯対置式神獣鏡(伊予市所有 岩本崇氏撮影)
岩本崇2024「付編1 伊予市上三谷猿ヶ谷古墳群採集の呉鏡とその歴史的意義」『伊予市内遺跡詳細分布調査報告書Ⅴ』より付
展示風景1
展示風景2
伊予市立図書館には、三国志の特集を組んでいただきました。